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研究者のための社会実装ワークショップ特別企画「科研費だけが資金じゃない!新たなる研究資金調達への道」シリーズ(全3回)

今回、奈良先端大デジタルグリーンイノベーションセンター(CDG)、教育推進機構 イノベーション教育部門、研究推進機構 産官学連携推進部門では、研究者のための社会実装ワークショップ特別企画「科研費だけが資金じゃない!新たなる研究資金調達への道」というテーマでセミナーシリーズ(全3回)を企画しました。

研究活動には「研究費」が必要です。多くの研究者は、科研費をはじめとした官民の補助金、助成金などを獲得し、研究費とされていますが、それらの使用用途は限られていて、新たなアイデアの実現や研究シーズの実用化に使えない、と感じていると思います。また、それが足枷となり、自分の研究は「社会実装には向かない、できない」と思い込んでいる方々もいるのではないでしょうか。そのような研究者のために、さまざまな形で新たなアイデアや研究シーズの発展を助ける資金があることを紹介し、研究活動の幅を広げるような情報共有ができればと思っています。

1回目、2回目は樺澤 哲 博士(特許庁知財戦略デザイナー)に講師を依頼し、「大学研究シーズの社会実装」の一例としてスタートアップ起業の流れとその支援体制の概要をご説明いただきます。さらに、それらから資金を調達するにはどのような点が重要かについて、資金を提供する側からの視点でご講演いただきます。

3回目は加藤博一教授、光井將一特任教授を講師として、「大学研究シーズの事業化」を支援する関西スタートアップアカデミア・コアリション(KSAC)をご紹介します。KSACは「GAPファンド」という資金(上限1000万円/1件)を提供しており、本年度採択された27件のうち、NAISTからは3件採択されました。これらを例に挙げ、研究者の新たな資金調達の助けになる情報を共有します。

教職員のみならず、研究シーズの事業化に興味を持っている学生の皆さんも是非、ご参加ください。

日時:        2022年12月6日(火)15:10〜16:40、14日(水)15:10〜16:40、19日(月)11:00〜12:30

*当日参加できない方も、後日、講演録画のリンクをお送りいたしますので、興味のある方はお申し込みください。

会場:        オンライン(Zoom)+CDGコモンズ(学際融合領域研究棟1号館2階、多数の場合、入場規制あり)

参加費:     無料(要申込)

申込方法: こちらからお申し込みください。

主催:        奈良先端大デジタルグリーンイノベーションセンター(CDG)、教育推進機構イノベーション教育部門、研究推進機構産官学連携推進部門

備考:このセミナーは本学学生の研究者の素養を養う科目「デジタルグリーンイノベーション特別講義」の単位認定に対応しております。詳細はシラバスをご覧ください。


各回の詳細

第1回「技術の社会実装について考える~事業化に向けた研究の準備やステップアップ~」
講師:樺澤 哲 博士(特許庁知財戦略デザイナー)
日時: 2022年12月6日(火)15:10〜16:40
国立大学法人化以来、大学への期待が「優れた教育および特徴ある研究」から「社会変革のエンジンとしての知の創出機能」へと変化し、大学の研究シーズを社会実装に繋げるための出口戦略への期待も高まっています。その背景を鳥瞰して、出口戦略オプションとしてのスタートアップの起業プロセスおよび支援コミュニティの概要を紹介します。適宜、質疑および議論を交えつつ、理解の深耕に努めます。

第2回「夢大きな基礎研究のためのスタートアップ~社会課題と解決策の実践~」
講師:樺澤 哲 博士(特許庁知財戦略デザイナー)
日時:2022年12月14日(水)15:10〜16:40
大学の研究シーズを社会実装に繋げるための出口戦略としてのスタートアップ起業に挑戦する際に抑えておくべきポイントについて紹介し、議論します。例えば、社会変革のパラダイムシフトの起爆剤となったオープン・イノベーションの概念(Henry Chesbrough, 2003)は、約20年を経過する中で変化し続けています。同概念の変遷を紹介し、社会課題の解決策への実践として、「大学研究シーズの社会実装」について議論します。

第3回「技術の社会実装化に繋げる支援制度 ~実践例に学ぶ~」
講師:加藤博一教授、光井將一特任教授
日時:2022年12月19日(月)11:00〜12:30
大学発の技術を社会実装に繋げるための出口戦略として、教員や学生による起業やライセンス提供等の方策を整理し、その道筋の初期段階を支援する研究開発資金としてのGAPファンドを紹介します。獲得方法と制約事項、その後の展開に関して、獲得事例の紹介を交えて具体的に解説し、質疑の場を設けます。


講師紹介:
樺澤 哲(かばさわさとし) 氏
松下電器産業株式会社(現:パナソニック株式会社)本社技術部門にて音声処理技術の研究開発に従事後、同社コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)をシリコンバレーで創設して現地責任者としてスタートアップへの戦略投資を推進。
延10年余りの米国(主にシリコンバレー)での駐在および業務経験により、慶応大、大阪大他にてイノベーションおよびアントレプレナーシップ分野の教育研究にも従事。
現在、大阪大学国際公共研究科招聘教授および特許庁知財戦略デザイナーを兼務しつつ、サンブリッジアクセラレート株式会社にて起業支援・ベンチャー投資(ベンチャーキャピタルファンド)に従事。工学博士(専攻は通信工学)。

用語説明:
GAPファンド
事業化に向けて、研究機関に属する研究成果と事業化との間のギャップを埋めるため、仮説検証のためのデータ(実験結果、計算結果)を得て概念実証(Proof of Concept:PoC)を得る、あるいは、試作品製作、ビジネスモデルのブラッシュアップ、等を進めるための資金。
2022年度より奈良先端大の教員、研究者、学生はKSAC GAPファンドに応募できるようになりました。

参考:
京阪神スタートアップアカデミア・コアリション(KSAC)

R4年度研究課題募集 (募集は終了しました)

奈良先端大のニュース


https://www.oit.ac.jp/ip/graduate/archives/20210922_seminar.html