第2回SDGs×CDGセミナーでは、新しい形の農業を行いながら、里山の保全を進めている御所市の杉浦 英二 氏にご講演をお願いいたしました。杉浦氏がなぜ企業勤めを辞めて農業を始めたのか、どうして棚田でコメ作りをしながらお酒の販売をするのか、についてお話をお聞きし、この取組みがSDGsの達成にどのようにつながるのか、みなさんと考えてみたいと思います。是非奮ってご参加ください。
第2回 SDGs×CDGセミナー
日時: 2022年 1月13日 (木) 17:00 ~ 18:00
会場/方法: オンライン開催(参加登録者の方にはZoom IDを1/12にメールにてお送りします。)
参加費: 無料(要申込)
申込方法: 参加希望者は下記のリンク(Googleフォーム)にてお申し込みください。
(締め切りました)
演題: 循環型地域社会である里山の保全とこれからの農業
講師: 杉浦 英二 氏(杉浦農園 代表)
要旨:
私は、奈良県御所市の棚田を有する里山で農業をしています。農業に関心を持ったのは学生時代に遡ります。当時、趣味で野生動物の生息調査をしていたのですが、農薬の魚毒性のことを知り、一時は有機農業を志向しました。しかし、非農家の出自ゆえ農業の入り口も分からず、ならば環境アセスメントにより森林の野生動物の保護ができないかと考え、大学卒業後、ダムなどの公共工事を行う建設土木業に従事しました。実際の環境アセスメントは影響評価であり、積極的に自然環境を保全するためのものではありませんでした。ダムや道路も私たちの生活に必要なものですが、一方的な自然破壊が目につきました。そして、最も自然に身近な場所、里山の農業こそ自然との共存を実践できると感じたのです。
かつて日本中にあった農業を中心とした循環型の地域社会がいわゆる里山です。温暖化やエネルギー、食糧の問題が益々深刻化する現代社会において、里山の多面的な機能を見直す必要性を強く意識しながら農業を続けています。