第8回研究者のための社会実装WSでは、今年度、本学の客員教授である岡野 健 氏(国際基督教大 教授)にご講演をお願いいたしました。自身の研究を通してビジョンを持つことの重要性と今後の日本の科学技術のあり方について講義と討論を行います。岡野氏のご経験やお考えを伺う貴重な機会となりますので、ぜひご参加ください。
第8回 研究者のための社会実装ワークショップ
日時:2025年7月3日(木)13:30~15:00
会場:ハイブリッド(オンサイト+オンライン)
オンサイト:物質E棟 E318
オンライン:Zoom
参加申込:こちら
講演者:岡野 健 氏(国際基督教大 教授/ 奈良先端大 客員教授)
演題:今後の日本の科学技術発展のために必要なこと
要旨:長い間、科学技術は日本のお家芸であると言われてきた。しかしこの20年、日本の科学技術は多くの分野で諸外国に追い付かれたり、追い越されたりしていることは、皆さんもご存知のことだろう。この衰退の理由として日本の経済状況の悪さが指摘されており、経済状況をこの数年で改善することは必須であると考えられる。しかし、私には、経済状況の改善だけではなかなか解決されない問題が隠されているように感じられる。近年の日本の教育では、細部に拘りすぎ、学問の全体像を見せてこなかったことが大きいため、この教育を受けて育った若者には、ビジョンを持つことの重要性が伝わっていなかったのだと思う。本講演では、ダイヤモンドや撮像素子を題材に、これまでの研究開発の歴史的背景、さらに今後何が求められているかを受講者全員で共有し、ビジョンを持つことの重要性を理解することを目的とする。
主催:デジタルグリーンイノベーションセンター(CDG)
お問合せ:CDG事務室
